この記事は、id:urashinjukuの送客商人(閉鎖)から転載しています。
最近は2chまとめの類似サイトどうしのヘッドラインや、アンテナサイト、ニュースサイトどうしの転載行為など、いろんなところでトラフィックシンジケート作りもわりと普通になっているが早期からやっているのはエロサイトだ。それも違法な漫画・同人のアップロードされている先の紹介サイトとかエロ動画とか。(あいつらが最近2chまとめサイトのヘッドラインから興味持つリンクで騙しアクセスを送っていたのにはかなり狡猾さを感じましたが)いわゆるリンク・リンクでどこまでとんでもタコツボのように同じようなサイトに…あれのことです。迷い込むと逆アクセスやらなにやらでその周辺の多分同一グループがやっているであろうものをぐるぐるとめぐってしまうやつ。あれが多分日本でのトラフィックシンジケートでは最初なんじゃないのかなあ。
Webサイトってなんでも、アクセス呼ぶには広告してなんぼみたいになってたり、有償ディレクトリ登録してなんぼ、有償SEOしてなんぼ、みたいなえげつないビジネスが多いですが、実際は「リンク元、流入元」さえあれば簡単に成立してしまう世界なのです。たとえばニュースサイトの日刊サイゾーなんかYahoo!のリンクありきで成立している。(運営者サイドもSEOで工夫したことがないといっている)。Yahoo!のパワーは偉大なのです。ニュ-スの場合はニュースソースのバリューがあればトラフィックを返してもらうようなバーターが成立しますが、通常のネットビジネスで成功するには、なんらかのベースのトラフィックがあったり回すパワーがあって、それに乗っかれる形のサイトだったりしたほうが早いです。まあそれがないからECサイトは広告で回しがちなのですが。
たとえばニコニコ動画が開始時には2ちゃんねるから大量にトラフィックを送っていますし、それにあうようなコンテンツを掲載し、運営者(の1人)も2ちゃんねると同一で、2ちゃんねらーが姉妹サイトのように飛びついたことが早期成功につながっています。そのように、最初からビジネスの成功を検索エンジンに頼らず、既に成立してるAサイトから新規のBサイトへとアクセスを送ることが、実は早期にビジネスを上手く回す方法なのです。
とにかく最近はトラフィックというものをどこからもってくるか、ということがサイトの生き残りです。googleが日本の検索のほとんどを独占しておきながら、システムの変更でかなり順位は上下動し、不安定なアクセスになっているし。
ソーシャル併用、というものが必須になっていっている昨今の事情というのは、単純に実はgoogleオンリーに依存することへの不安というものがそうさせているのではないのかなあ。
違法サイトは早く捕まって欲しいのですが、俺はあのタコツボみたいなアクセスパターンの作り方だけは感心しているし、むしろこれからのサイトはトラフィックシンジケート作りに腐心したほうがいいんじゃないかねえ。
よくエロサイトは、アクセスひっぱりやすい、みたいな話をする人がいますが、今はそう引っ張れないですし、むしろいろんなディレクトリ登録だって2倍の価格でぼったくられますし、出せる広告代理店も少ないですし、コンテンツ自体もネットにあふれて要る関係とセックス自体がデフレ食傷になっているということもあって、物凄くネットでアクセスを引っ張ってくるには不利な媒体ですよ。だがそんな逆境の中で頑張られているいくつかのサイトはよく考えていてSEOとかアクセス引張りとかのアイデアには確かに優れている気がします。たとえばDMMなんかは一般コンテンツと証券レンタル側でTVCMを打って、最終的に流れてくる形でのアダルト集客をしていますしね。うまいスタイルではあります(あそこも各コーナーTOPにアクセスが集中しがちで、個別ページのアクセスに関しては一考の余地がありますが)。