この記事は、id:urashinjukuの送客商人(閉鎖)から転載しています。
危機のときは売れる
危機が来た時に作ったものは、本気を出すので大概売れる。「これが売れなかったらクビ」とかいうときのほうが大概よい結果になる。考えぬくし、ある程度勝機の見えるものをあげるからね。
自分が会社の仕事をしていたときもそうだったし、当時部門解散が予定されている部下に、次の仕事を自分で造るよう指示した場合も大概そうなった。
たとえば深夜枠を撤廃する予定だったテレビ朝日が「お願い!ランキング」で支持を盛り返したみたいなのも業種は違えど似たもんだと思う。
ただ、売れたときにその人の雇用を握っておかないと単に面接時の営業材料という土産を持たせて旅立たせるだけという結果になる。僕は彼らの終身雇用ができないから、それはそれでいいし、それが本人のためにもなるんだけどね。
危機のときは売れる&モノには売り時がある
年末年始はいろんなものが売り込まれる時。
理由はボーナスやお歳暮・お年賀、子供ならクリスマス、お年玉と、出費が緩くなる時期だから。また年末迄に売上を立てるというところもあるし、年明けというのはどうしても活動が緩くなる時期なので、年末に売り物が集中する。
確かに年末に売るのはいいのだ。ただ、流通が年末年始は止まってしまうので、嬉しい誤算での追加発注的なものは年明けになってしまうというデメリットもある。
僕は経験上ライバルの少ない(新商品自体が少ない)1-2月の商品はいいと思っている。誰も年明け1から新しいことはやらないからだ。年末に売れたものも品切れているし。
そして、年明け一ならまだ皆お金を残しているから無駄に使う余力もある。普通の人なら年明けに新しいことをやろうと思うのだろうが、それを思って企画して商品になるのなんてだいたい春先まではかかるだろう。
新しいことをやるなら、半年前くらいから準備をして、1、2月のうちに市場に投入するのをオススメ。
とはいえ暖かくなるまでは人の動きというのは結構鈍化しているが、3月になると卒業・送別会、4月になると入学・入社・歓迎会とそれなりに人が街に出るようになる。そうすると消費も回っていくので、別に年明けに逃げるほどの必要のない、ニッチではない王道商品なら春からで十分ではある。
夏は、レジャー消費が伸びる分、インドアな商品に関しては売上鈍化していくという。主要な国際大会のスポーツイベント(オリンピック・ワールドサッカー等)がある場合も、人々はそのイベントに2-3週間は集中するので、街中の消費も、商品販売実績も鈍くなる。
そういう鬼門的な時期もあるので、うまく投入時期は考えるのがいいと思う。休みが続くと暇だから販売店に足を運びやすくなる、連休前なども投入時期には向いている(POSも売り日が休日になるため、若干ながら上向く)。